心療内科受診の必要があるかどうかが分かります
更新日 2021年04月03日
オンラインカウンセリング便利なモノにあふれ、不自由のない生活を送れる現代社会。
しかし一方で、現在社会は「ストレス社会」と呼ばれることが少なくありません。
私たちの日常にはストレスがつきものです。
適度なストレスであれば良い刺激となりますが、度を超えたストレスを抱えてしまうと、心や体に不調をきたすことに。
心が折れそうなほどのストレスを抱えているなら、精神科や心療内科を頼るのが一番です。しかし実際は、精神科や心療内科の受診率は高くありません。
誰にも言えないまま一人でストレスを溜め込み、心のバランスを崩し、ついには身体にも影響が出て……という例が後を絶たないのが、今の日本の現状です。
「熱っぽい」と感じたときに病院を受診する人は多いのに、なぜストレスを感じても精神科や心療内科を受診するという選択には至らないのでしょうか?
ストレス社会に生きる方々を救うためには、受診率が低い原因を探ることからはじめなければいけないと私たちは考えました。
原因を知ったら、対策です。
精神科や心療内科にあまり馴染みがない方でも、カウンセリングを身近に感じてもらうにはどうすれば良いのか? そう考えて、かもみーるではオンラインによるカウンセリングサービスを完備しました。インターネット環境だけで、気軽につながれる医師。クリニックに馴染みがない方でも、気軽にご利用いただけるのが特徴です。
あなたは今、ストレスを感じていますか?
今現在のあなたの受診必要度をチェックリストで確認すると共に、専門医のカウンセリングの重要性についてもお伝えします。
ストレスの大きさは関係ありません。
専門医と二人三脚で、笑顔の毎日をゆっくり取り戻しましょう。
精神科と心療内科の違い
「精神科」と「心療内科」。
どちらも心の病気に関係するということは想像がついても、具体的にどちらを受診すれば良いのかは迷うところですよね。
あなたは、今どのような症状を抱えていますか?
精神科と心療内科では、専門分野が異なります。
「家から近いから」「口コミで人気だから」などの理由で選ぶのではなく、ご自身の症状についてしっかりと認識し、症状に合った診療科を選ぶことが大事です。
では、精神科と心療内科についてそれぞれご紹介します。
精神科とは?
精神科では、統合失調症、双極性障害など、主に精神的な症状が強く現れる精神障害の治療をメインとしています。
では例をいくつか挙げてみましょう。
もしあなたがこれらの悩みに該当するなら、精神科の受診をおすすめします。
【精神症状】
・幻覚が見える
・幻聴が聞こえる
など
【気分症状】
・1日の中で気分のアップダウンが非常に激しい
など
【認知症状】
・特定の物事に対して過度なこだわりを持つ
・物忘れが目立つ
など
【依存症状】
・アルコール依存症
・薬物依存症
など
精神科はこのように心の病を扱い、うつ病、双極性障害、統合失調症などの診察、診断がメインとなります。
心療内科とは?
心療内科は、心の症状からくる身体症状を専門に扱います。
吐き気、頭痛、倦怠感などが相当するので、まずは内科や婦人科など他の医療機関を受診するケースが多いのが特徴です。
心理的なものが原因だと「異常なし」と診断されるので、この場合に心療内科が対象となります。
ストレスが原因で起こる身体症状なので、はっきりと原因がわかっていれば真っ先に心療内科を受診できるのですが、ストレスを抱えている自覚がないままに長く体の不調に悩まされている方も多いので注意が必要です。
では例をいくつか挙げてみましょう。
もしあなたがこれらの悩みに該当するなら、心療内科の受診をおすすめします。
【ストレス自覚あり】
・仕事に行こうとすると下痢になる
・めまいがする
・耳鳴りがする
・胃痛
・頭痛
・倦怠感
・薬を飲んでも症状が改善しない
【ストレス自覚なし】
・体の不調で内科などを受診したら異常なしと言われた
・原因不明の体の不調が続いている
最近では、精神科と心療内科、どちらも「〇〇クリニック」の中に入っていることが少なくありません。診療科選びに悩んだら、精神科と心療内科が両方入っているクリニックを選ぶのも一つの方法でしょう。
なぜ精神科・心療内科の受診を躊躇してしまうのか?
現代人は、たくさんの方が心の病を抱えています。
抱えきれないほどのストレスでも、一人で思い悩む方が多く、結果として自殺など最悪の結果を招くことも……。
現代の日本では、心の症状で専門機関を受診することがまだまだ一般的ではないようです。
なぜ、ストレスを感じたときに「精神科や心療内科を受診する」とは思い至りにくいのでしょうか。
理由を紐解いていくと、そこには専門機関への「高いハードル」が見えてきました。
ネガティブなイメージがある
精神科や心療内科には、どのような方が通っていると思いますか?
ドラマや映画などの影響で、日常生活もままならないほど重篤な精神病を患った方のための施設……と認識している方も多いのではないでしょうか。
しかし実際に来院するのは、サラリーマンやOLなど、ごく普通の方ばかり。
上司からのパワハラで精神的にストレスを抱えていたり、配偶者との不仲で心を病んでしまったり、わけもなく倦怠感が続いていたり……。
精神科や心療内科へのネガティブなイメージは、まだまだ世間から払拭しきれていません。
重篤な症状になる前に、どのようなお悩みでもまずは専門医に相談しましょう。
日常生活には、多かれ少なかれストレスがつきものです。強いストレスを感じたときには、一人で抱え込まないでください。かもみーるは、笑顔のためのサポーターとして、あなたの身近な存在でありたいと願っています。
すぐに受診できない
待ち時間短縮のため、または患者様同士のプライバシー保護のため、予約制を設けるクリニックが多くなってきました。
そのため、本当に辛いときに「今行こう!」と思い立っても、すぐに受診ができないことがほとんど。初診までは1週間から1か月など待つことになり、結局「じゃあいいです……」とまたいつもの日々に戻ってしまうのです。
予約制は便利ではありますが、HELPに対してすぐに応えられないシステムでは、確かに足が遠のいてしまいますよね。
自分は病気ではないと考えているから
過度なストレスや原因不明の体調不良に悩まされていても、「クリニックを受診する必要があるほどの病気」だとは認識していない方が少なくありません。
熱を測ってみても、平熱。辛いは辛いけれど、とりあえず日常生活は送れているから重篤な問題ではない……。
自分が病気だと認識していれば行動を起こせるかもしれませんが、心因性のものだと「このくらいなら」と見て見ぬふりをしがちです。
肉体的にはっきりと症状が出るような病気ではなくても、心の症状も立派な病気です。
デリケートな問題だからこそ、一人で抱え込まず医師に頼りましょう。
医師に自分の今の現状分かってもらえないと思っているから
「誰も自分の気持ちをわかってくれない」と思ったことはありますか?
強いストレスや、大きな悩み。
それらは複雑に絡み合い、自分では手に負えないほどの大きな問題に成長していることも少なくありません。
友人に話しても「がんばれ」と他人事。インターネットで相談しても誹謗中傷ばかり……。
精神科や心療内科の受診をすすめられても、「医師に話したところでどうせ分かってくれないし」と最初から心を閉ざしてしまうこともあるでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか。
医師は心の病のプロです。
同じ状況を実際に体験することはできなくても、あなたの経験や気持ちを「共有」し、そこから解決のヒントを導き出すことはできます。
医師は、あなたの考えを否定することは決してありません。
ありのままのあなたをまるごと受け止めて、性格や価値観など一人ひとりに合わせて適切なカウンセリングを行っていきます。
精神科・心療内科受診の前に自己診断が重要
クリニックでのカウンセリングがはじめての方は、受診に踏み出せないことが少なくありません。
「悩みなんて誰でもある程度は抱えているものだし……」と、無理やり自分を納得させると、ストレスがさらに悪化してしまうことも。
クリニックに行くのを迷っているなら、まずは自己診断からはじめてみましょう。
今のご自身の状況を客観的に知ることも、カウンセリングの第一歩ですよ。
A、抑うつ気分についてです
1、非常に落ち込んでいる
2、そこまででもない
3、落ち込んではいない
B、この2週間で消えてしまいたいと思ってしまったことはありましたか?
1、何度もあった
2、1〜2回あった
3、なかった
C、この2週間で食事量に変化はありましたか?
1、食欲が大きく減った
2、食事量に変化はない
3、食べすぎている
D、この2週間で死にたいと思ったことはありましたか?
1、何度もあった
2、1〜2回だけあった
3、なかった
E、自分自身に失望しますか?
1、非常に失望し、自分自身を憎んでいる
2、自分自身に失望することがしばしばある
3、失望することはない
F、元々の性格は几帳面ですか?
1、とても几帳面である
2、几帳面な部分もいくらかある
3、几帳面な性格ではない
G、決断力が落ちてきていませんか?
1、全く決断できない
2、以前より決断を先延ばしにすることが増えてきた
3、依然と変わらず決断することができる
H、早朝に目が覚めることはないですか?
1、いつもより数時間も早く目が覚める
2、いつも通り眠ることができる
I、自分は罰を受けていると感じますか?
1、今、罰を受けていると思う
2、罰を受けるとは思わない
J、自分の身体のことを心配していませんか?
1、自分の身体のことばかり心配し、他のことを考えることが全くできない
2、どこかが痛い、便秘症状など自分の身体のことを気遣う
3、自分の健康のことを心配することはあまりない
以上A〜Jの10項目のチェック項目の中で、いくつ当てはまったでしょうか?
半分以上「1」の項目に当てはまった場合は要注意です。
ご自身で気づかないうちに鬱症状が発症している可能性が高いので、なるべく早めに医師・心理士のカウンセリングを受けるようにしましょう。
専門医がカウンセリングする重要性
専門医に現状をしっかりと把握してもらうことで、自分の症状を理解し、向き合うことができます。
医師は、あなたの悩みに寄り添ってくれます。
今のご自身の思い、抱えている不安や迷いなどを遠慮なく吐きだしてください。
友達や家族にも言えないような本音を、思う存分に打ち明けてください。
医師は、あなたの考えを否定することは決してありません。
患者様をひとりの人格として尊重し、それぞれに合った方法でカウンセリングをすすめていきます。
また専門医に現状を把握してもらうことで、今の自分の状態を客観視することもできます。
ずっと悩んできた心や体の不調に、思わぬ病名がつくこともあるでしょう。
しかしそれは、一人では気づけなかったことです。
カウンセリングを受けた時点で、あなたの悩みはもうあなた一人だけのものではありません。
心の症状を少しでも和らげるべく、医師と二人三脚で歩んでいきましょう。
専門医のカウンセリングで何が変わるのか?
医師・心理士のカウンセリングを受けることで何が変わるのでしょうか?
結論からいうと、医師・心理士のアドバイスを受けることで行動が変わります。
脳の働きはセロトニン、ドーパミンの作用によりやる気が上がったり下がったりします。そういったメカニズムを理解することで、日中どのような行動をすると精神面が上向くのか、ということが分かります。
また、今現状気分が非常に沈んでいるかたでしたら、その症状が自分の甘えが原因ではなく、脳のホルモンのバランスが原因だと認識することができ、その結果今の苦しい気持ちを乗り越えることができます。
まとめ
日本では、まだまだ精神科や心療内科の受診が浸透していません。
それには、専門クリニックへのネガティブなイメージや、初診までにかなり時間がかかることなど様々な背景が隠れています。
かもみーるはこのような現状を受けて、早めの対面受診はもちろん、オンライン受診も導入しています。
オンラインなら、時間的・気持ち的にクリニックに行きにくいという方でも、はるかに心理的ハードルが低くなるでしょう。
心の症状は、一人で抱え込むべきではありません。
専門医によるオンラインカウンセリングで、気の向くままに思いを打ち明けてください。
専門医と二人三脚で、笑顔の日々をゆっくり取り戻していきましょう。