投稿日 2025年02月04日
最終更新日 2025年08月25日
投稿日 2025年02月04日
最終更新日 2025年08月25日

「強い不安や恐怖を感じることがある」
「電車の中で息苦しくなったり、動悸が起こったりする」
などの症状にお悩みですか?このような症状は、もしかしたらパニック障害が原因かもしれません。
パニック障害とは、突然なんの前触れもなくパニック発作(強い恐怖や不安、動悸、呼吸困難、吐き気など)が起こり、それが繰り返される病気です。
パニック障害は珍しい病気ではなく、誰でも発症する可能性がありますが、なかにはパニック障害になりやすい人もいます。
この記事では、パニック障害になりやすい人の特徴や性格傾向、影響する要素について詳しく解説します。
また、予防法や治療法も紹介しますので、自身の傾向を知り、適切な対策を立てるための参考にしてみてください。

パニック障害は、突然の激しい不安や恐怖を伴う発作(パニック発作)が繰り返し起こる病気です。
パニック発作で起こる不安や恐怖は非常に強いことが特徴で、「死んでしまうかもしれない」「正気を失うかもしれない」と感じることもあります。
動悸や息切れ、呼吸困難、めまい、吐き気などの身体症状が現れ、自分が自分ではないような感覚を感じることもあります。
パニック発作自体は日本人の約10人に1〜3人が一度は経験するといわれ、珍しいものではありません。
しかし、進行してパニック障害になると「また発作が起こるかもしれない」という予期不安や、苦手な状況や場所を避けるようになる回避行動が現れ、日常生活に支障が出てしまうことになります。
パニック障害の定義や症状、原因や治療法などについては以下の記事でも紹介しています。よろしければこちらも合わせてご覧ください。

パニック障害についてはまだはっきりとは解明されていませんが、発症にはストレスや過労が関係しているといわれています。
ストレスの受け止め方は性格や考え方によって変わるため、個人の性格傾向もパニック障害のなりやすさに影響します。
パニック障害になりやすい人の性格傾向や特徴は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
もともと不安や恐怖に敏感な人は、パニック障害になりやすい傾向にあるといわれています。
例えば、幼少期から親と離れるのを極端に不安がっていた、閉所恐怖症や高所恐怖症、些細なことでも心配になるなどです。
責任感が強く、真面目で完璧主義な傾向がある人は、パニック障害になりやすいとされています。
完璧を求めるあまり、自分に過度の負担をかけてしまい、それがストレスの原因となることがあります。また小さなミスでも気にしてしまい、うまくいかなかった点に焦点を当て、自分を責めてしまいがちです。
誰しも多少は周りの目が気になるものです。しかし、過剰に周囲の反応を気にしすぎると、必要以上に不安や心配を感じ、ストレスが蓄積されやすくなります。
例えば、自分に自信がなく他人からの評価に依存していると、常に周囲の批判や否定が気になり、普通に日常生活を送るだけでも疲れ切ってしまうでしょう。
こだわりの強さは強みになる一方で、大きなストレスを抱えてしまうこともあります。
予期せぬ変化やトラブルに弱く、状況をコントロールできないことに不安を感じたり、自分の思い通りにならないとイライラしやすかったりします。
あまりにこだわりが強すぎると、柔軟な対応が難しくなり、ストレスが溜まりやすくなってしまうのです。
感受性(外からの刺激や印象を受け取る力)が強い人も、パニック障害のリスクが高いです。
共感力が高く、他人の気持ちに寄り添うことが得意である一方、些細な変化にも敏感に反応し、ストレスを蓄積してしまいます。
本人が気づかないうちにストレスや不安を抱え込んでしまっている可能性もあります。
仕事や家事で過労状態、睡眠不足など、肉体的な疲れもパニック障害のなりやすさに影響します。
生活リズムが乱れていると疲れやストレスが溜まりやすくなるため、なるべく規則正しい生活を心がけることが大切です。
また、パニック発作に影響する物質としてよく知られているものに「乳酸」がありますが、パニック障害の患者さんは、身体に乳酸が溜まりやすいといわれています。
疲れが溜まると身体に乳酸が溜まり、パニック発作が起こりやすくなるため、注意しましょう。

性格傾向や特徴以外にも、以下のような要素がパニック障害のなりやすさに影響します。
うつ病とパニック障害には関連があり、併発することも少なくありません。
特に、パニック障害では「非定型うつ病(気分の浮き沈みが激しいうつ病)」を併発するケースが多いといわれています。
パニック障害だけであれば発作をコントロールすることで改善を目指せるものの、うつ病も併発すると気分の落ち込みや自責の念に苦しみ、自殺を考える割合が急激に高まるといわれています。
発症している期間が長くなるほど併発のリスクが高まるとされているため、気になる症状がある場合は我慢せず、早めに専門の医療機関で相談しましょう。
現在うつ病の人だけでなく、過去にうつ病になったことがある人や、自律神経失調症の人もパニック障害を発症する可能性が高くなります。
パニック障害のなりやすさに影響する要素には「年代」もあり、20〜30代の若い世代に多く見られる傾向があります。
そもそもなぜパニック障害が起こるのか、その原因ははっきり解明されていません。しかし初回の発作は「強いストレスがかかる状況」に多いといわれています。
20〜30代は上記のような理由から強いストレス、慢性的なストレスにさらされることが多く、この点がパニック障害の発症率に影響しているのかもしれません。
60歳以上になると、パニック障害の発症率は減少する傾向にあります。
パニック障害は女性に多く見られ、男性の2〜3倍の割合で発症するとされています。
はっきりした理由はわかっていませんが、生理前や更年期などホルモンバランスが変化するタイミングでパニック発作が起こりやすいことから、女性ホルモンが影響しているのではないかといわれています。
また、女性の方がストレスを感じやすい傾向にあることも影響しているかもしれません。
パニック障害の原因の一つとして、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)に起きた何らかの異常が影響しているといわれています。
この異常に影響するのが、「環境要因(考え方や置かれた環境など)」と、「遺伝要因」です。これらが組み合わさることで発症につながっていると考えられています。
海外で行われた研究では親がパニック障害の場合、子どもは7.7〜20.5%の割合でパニック障害になるという結果が出ており、これは通常の約8倍のリスクです。
ただし、パニック障害を引き起こす遺伝子については明らかになっていません。
また、遺伝よりも環境の影響が大きいため、家族がパニック障害だからといって必ず自分もパニック障害になるわけではありません。
逆も同じで、家族がパニック障害ではなくても、自分がパニック障害になる可能性はあります。
パニック障害は誰にでも起こりうる病気であるため、「自分は大丈夫」と思わず、気になることがあれば早めにクリニックを専門機関を受診して、医師やカウンセラーに相談しましょう。
パニック障害は、仕事や家事・育児で精神的に追い詰められたときに発症することが多いです。
常に緊張状態にあり、不安やストレスが蓄積されやすい環境下では、パニック障害が起こりやすくなるのです。
過去のトラウマ体験や家族関係の問題もパニック障害の発症リスクを高める要因です。
例えば、幼少期の虐待やネグレクト(母親からの愛情の欠如)、両親の離婚や家族の死別、いじめや対人関係のトラブル、犯罪被害や災害のトラウマなどです。
つらい経験によって強いストレスにさらされたことで、パニック障害の発症率が高まります。
ニコチン(タバコ)やカフェインは交感神経を刺激するため、パニック発作が起こりやすくなるといわれています。
すぐにすっぱり辞めるのは難しくても、できるだけ禁煙を目指すのがおすすめです。
カフェインが含まれるコーヒーやお茶、エナジードリンクなどの飲み過ぎにも注意しましょう。

パニック障害の可能性をセルフチェックするために、以下の症状に心当たりがないか確認してみましょう。
上記が4つ以上あてはまる場合は、パニック障害の可能性があります。一度病院を受診して、医師に相談してみましょう。

パニック障害と思われる症状が頻繁に起こったり、不安や恐怖が続く場合、症状が繰り返される場合は、病院を受診しましょう。
また、以下のような場合も、早めに受診して医師に相談するのがおすすめです。
早期に適切な治療を受けることで、症状の改善や完治の可能性が高まります。精神科や心療内科の専門医に相談しましょう。
クリニックでは、精神療法(カウンセリング・認知行動療法など)と必要に応じて薬物療法で治療します。

パニック障害は放置して自然に治るような病気ではありません。我慢し続ければ症状が悪化し、うつ病を併発するリスクも高まることになります。
早期発見・早期治療のためにも、できるだけ早めにクリニックを受診して治療を受けましょう。
パニック障害は決して珍しいものではなく、誰でもなる可能性がある病気です。
20〜30代は特になりやすい年代と言われているため、気になる症状があれば我慢せず、早めにクリニックで相談してみましょう。
心療内科の受診を迷っているなら、オンライン診療・オンラインカウンセリングで相談してみるのがおすすめです。
オンライン診療・オンラインカウンセリングの『かもみーる』では、パニック障害や不安障害、適応障害、うつ病など、悩みに合わせて医師やカウンセラーを選ぶことができます。
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