双極性障害の薬物療法|薬の種類・選び方・副作用と必要な検査を解説

投稿日 2026年09月24日

躁うつ病
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双極性障害(双極症)の薬物療法では、躁状態を落ち着かせる治療、うつ状態を改善する治療、症状が落ち着いた後の再発予防を分けて考えます。

同じ「双極性障害の薬」でも、得意とする役割や注意点は同じではありません。

「なぜ抗うつ薬ではなく、この薬なのか」「薬が増えたのは症状が重いからか」「採血を続ける必要はあるのか」。

こうした疑問を理解することは、納得して治療を続ける助けになります。

この記事では主に成人を対象に、代表的な薬の種類、病期ごとの選び方、副作用と検査、効果が不十分なときの確認事項を解説します。

薬物療法は治療の中心ですが、心理教育や生活リズムの調整も組み合わせます。

症状やⅠ型・Ⅱ型の違い、診断の進め方については、双極性障害(躁うつ病)の総論記事をご覧ください。

寛解の見通しや心理療法・ECTを含む治療全体については、双極性障害は治る?寛解までの期間の目安や治療方法をご覧ください。

双極性障害の薬は病期と治療の目的で選ぶ

躁状態とうつ状態では必要な効果が異なる

薬を選ぶ出発点は、「今どのような症状を治療するか」です。

過去に効いた薬であっても、今回の症状に同じように有効とは限りません。

気分の落ち込みだけでなく、睡眠時間、活動量、話す量、買い物や仕事の進め方なども確認します。

病期

治療の目的

薬を選ぶときの視点

躁状態・軽躁状態

高ぶりや過活動を抑え、睡眠と安全を確保する

躁症状への効果、興奮の強さ、現在の処方を確認する

うつ状態

落ち込みや意欲低下などを改善する

双極性障害のうつ症状に対する根拠と、躁転への注意を踏まえる

維持期

次の躁・うつの再発を防ぐ

過去の治療反応、繰り返しやすい病期、続けやすさを確認する

薬の選択には、身体の病気、併用薬、妊娠の可能性、本人が避けたい副作用も関わります。

「最も強い薬」を探すのではなく、必要な効果と負担の釣り合う治療を相談します。

参考:日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害2023

気分安定薬と抗精神病薬という名称を理解する

リチウム、バルプロ酸、ラモトリギンなどは、気分安定薬として説明されます。

ただし、この分類に入る薬が、躁・うつ・再発予防のすべてに同じように効くわけではありません。

一部の抗精神病薬も双極性障害に使います。

「抗精神病薬」という名称は、幻覚や妄想がある人にしか使わないという意味ではありません。

また、てんかんにも使う薬が処方されても、それだけでてんかんと診断されたわけではありません。

薬の分類名よりも、今回の処方の目的を確認しましょう。

参考:米国国立精神衛生研究所 双極性障害の治療

国内の承認適応と診療ガイドラインを区別する

「承認適応」は、国内でその薬について認められた効能・効果を指します。

一方、診療ガイドラインは研究結果を整理して治療の選択肢を示すため、承認適応の範囲外の使用を扱うこともあります。

例えば、リチウムの国内の効能は躁病・躁うつ病の躁状態ですが、ガイドラインでは長期の再発予防にも位置づけられています。

適応外使用という言葉だけで、有効性がない、または誰にでも使えるとは判断できません。

処方の根拠、代替薬、必要な検査について説明を受けることが大切です。

参考:リーマス電子添文日本うつ病学会ガイドライン 第4章 維持療法

双極性障害に使う主な薬の種類と特徴

以下は代表的な薬の比較です。

すべての選択肢を網羅した一覧ではなく、表だけで処方の適否を判断するものではありません。

商品名は代表例で、薬剤・製剤によって承認適応が異なります。

一般名と代表的な商品名

双極性障害に関する国内の承認適応

特に確認したい点

炭酸リチウム/リーマス

躁病・躁うつ病の躁状態

血中濃度、腎機能、甲状腺機能、脱水や併用薬

バルプロ酸ナトリウム/デパケン

躁病・躁うつ病の躁状態

肝機能、血球数、アンモニア、妊娠に関するリスク

ラモトリギン/ラミクタール

気分エピソードの再発・再燃抑制

少量からの増量、発疹、中断後の再開方法

クエチアピン徐放錠/ビプレッソ

うつ症状の改善

眠気、体重・血糖、食事との間隔、製剤の違い

ルラシドン/ラツーダ

うつ症状の改善

アカシジア、眠気、食後の服用、飲み合わせ

オランザピン/ジプレキサ

躁症状・うつ症状の改善

食欲・体重・血糖の変化、眠気

アリピプラゾール経口製剤/エビリファイ

躁症状の改善

アカシジア、不眠、衝動的な行動の変化

表の出典:リーマスデパケンラミクタールビプレッソラツーダジプレキサエビリファイ経口製剤の電子添文。

表にある承認適応と、長期治療で検討する薬の範囲は一致しません。

例えば、ラモトリギンの国内適応は再発予防であり、急性期の躁・うつ症状への有効性・安全性は確立していないと電子添文に記載されています。

現在の症状を改善する目的なのか、次の悪化を防ぐ目的なのかを分けて理解しましょう。

躁状態や軽躁状態の薬物療法

気分安定薬と抗精神病薬を使い分ける

躁状態では、リチウムやバルプロ酸、一部の抗精神病薬などが選択肢になります。

睡眠が減っても活動を続ける、浪費や危険な行動が増えるといった場合は、本人が困っていなくても治療が必要なことがあります。

アリピプラゾールやオランザピンは、国内で躁症状への効能が認められています。

一方、ラモトリギンは急な躁状態を抑える目的の薬ではありません。

「気分安定薬を飲んでいるから、躁状態にも十分対応できている」とは限らない点が重要です。

参考:エビリファイ経口製剤電子添文ジプレキサ電子添文ラミクタール電子添文

複数の薬を使う場合はそれぞれの目的を確認する

強い症状への対応や、1種類で十分な効果が得られない場合などには、気分安定薬と抗精神病薬を組み合わせます。

併用には効果を補う利点がある一方、眠気やふるえなどの負担も考える必要があります。

処方が増えたときは、「躁症状を抑える薬」「再発を防ぐ薬」「当面の不眠に対応する薬」など、各薬の役割を確認しましょう。

落ち着いた後も同じ組み合わせが必要かを見直すことと、自己判断で減らすことは異なります。

参考:日本うつ病学会ガイドライン 第2章 躁病エピソード

軽躁状態でも、普段より睡眠が少ない、会話や予定が増えるなどの変化を伝えます。

薬の調整だけで安全を確保できない強い興奮や危険行動があるときは、入院を含む対応が必要になる場合があります。

双極性障害のうつ状態の薬物療法

うつ症状への効果と続けやすさで選ぶ

国内で双極性障害のうつ症状への効能がある代表薬は、クエチアピン徐放錠、ルラシドン、オランザピンです。

どれを選ぶかは、過去の効果に加え、眠気が仕事に与える影響、体重や血糖、身体の落ち着かなさなどを考慮します。

クエチアピンは、同じ成分でも通常の錠剤と徐放錠で国内の承認適応が異なります。

徐放錠は成分がゆっくり放出される製剤です。

薬の名前が似ていても、自己判断で置き換えたり、服用方法をそろえたりしないでください。

参考:ビプレッソ電子添文日本うつ病学会ガイドライン 抑うつエピソードの標準的な薬物療法

リチウムやラモトリギンもガイドライン上の選択肢ですが、急性期のうつ症状への使用は国内の承認適応と区別が必要です。

特にラモトリギンはゆっくり増量する必要があるため、速やかな改善が必要な場面では、この特徴も踏まえて治療を選びます。

抗うつ薬が第一の選択とは限らない理由

双極性障害のうつ状態は、うつ病と見た目が似ていても薬の選び方が異なります。

抗うつ薬によって気分が過度に高まる「躁転」などが起こる可能性があり、特に双極Ⅰ型では抗うつ薬単独の治療を避けます。

一方、抗うつ薬がすべての場合に禁止されるわけではありません。

これまでの反応、躁転歴、躁とうつの症状が混在していないかなどを評価し、併用を慎重に検討する場合があります。

処方されている方は、この記事を理由に急に中止せず、目的を確認してください。

参考:米国国立精神衛生研究所 双極性障害日本うつ病学会ガイドライン 抗うつ薬の併用

診断の違いは、うつ病と双極性障害の違いで詳しく解説しています。

双極Ⅱ型や躁とうつが混在する場合も個別に判断する

双極Ⅱ型は「軽い双極性障害」という意味ではありません。

軽躁状態に加えて、生活に大きく影響するうつ状態がみられることもあります。

薬の研究はⅠ型とⅡ型で蓄積が異なるため、診断名だけで処方を一律に決めません。

気分は落ち込んでいるのに、睡眠が減っても動ける、考えが次々に浮かぶ、活動量が増えるといった変化がある場合は、混合性の特徴を評価します。

イライラだけで混合状態と判断することはできません。いつから、どんな変化が同時に起きたかを伝えましょう。

参考:日本うつ病学会ガイドライン 第3章 抑うつエピソード

症状が落ち着いた後の維持療法

躁とうつのどちらを繰り返しやすいかも考える

維持療法は、症状が落ち着いた状態を保ち、次の再発を防ぐ治療です。

今回効いた薬を基本に、過去に繰り返した病期や副作用を確認します。

リチウムは躁・うつ双方の再発予防、ラモトリギンは特にうつの再発予防を考える際の選択肢になります。

リチウムなど、国内では再発予防が承認適応に含まれない使用もあります。

急性期に必要だった薬や量が、そのまま生涯続くと決まっているわけではありません。

ただし、症状がないことだけを理由に中止せず、再発歴や安定期間も含めて見直します。

参考:日本うつ病学会ガイドライン 維持療法の選択薬

持効性注射剤という選択肢もある

飲み薬の継続に負担がある場合などには、本人の希望も踏まえ、持効性注射剤を検討することがあります。

アリピプラゾールの持効性注射剤は、国内で双極Ⅰ型障害の気分エピソードの再発・再燃抑制に承認されており、通常4週ごとに投与します。

経口製剤とは承認適応が異なり、双極Ⅱ型や急性期のうつ状態に一律に使うものではありません。

導入時には経口製剤で効果や副作用を確認し、初回注射後にも経口薬を併用する期間が必要です。

注射後すぐには薬を体外に取り除けない点も含めて相談します。

参考:エビリファイ持続性水懸筋注用電子添文

服薬に加え、受診を早める目安も決めておくと安心です。

具体的な変化は、双極性障害の再発サインと躁鬱が切り替わるきっかけをご参照ください。

薬の副作用と必要な検査

副作用は、自覚症状だけでは分からない場合もあります。

治療開始前の状態と、その後の変化を比較し、薬の効果と安全性を一緒に評価します。

以下は代表例で、検査内容や間隔は薬、持病、年齢、増量時期などによって調整します。

薬・薬の群

主な確認項目

検査や観察の目的

リチウム

血中濃度、腎機能、甲状腺機能、血清カルシウム

中毒や臓器・ホルモンへの影響を確認する

バルプロ酸

肝機能、血球数、腎機能、アンモニア、必要に応じ血中濃度

肝障害、血小板減少、高アンモニア血症などを確認する

抗精神病薬

体重、血糖・HbA1c、脂質、血圧、動きの異常

代謝への影響、ふるえ、アカシジアなどを確認する

ラモトリギン

発疹、発熱、目や口の粘膜症状、必要に応じ血液検査

重い皮膚障害や全身症状を早期に見つける

参考:リーマス電子添文デパケン電子添文ラミクタール電子添文日本うつ病学会ガイドライン 第7章 安全性とモニタリング

リチウムは採血のタイミングと脱水に注意する

リチウムは、効果が期待できる濃度と中毒を起こす濃度が比較的近い薬です。

電子添文では、開始・増量時は維持量が決まるまで週1回を目安に、維持量での服用中は2〜3か月に1回を目安に血中濃度を測定します。

脱水になるとリチウムの血中濃度が上がり、中毒を起こしやすくなるため、食事や水分が十分に取れないときや、発熱・下痢・嘔吐があるときは、早めに処方医へ連絡してください。

体調変化や飲み合わせによって、追加の測定が必要になる場合もあります。

服用から採血までの時間で結果が変わるため、採血日の服用時刻は医療機関の指示に従ってください。

ロキソプロフェンなど一部の鎮痛薬や利尿薬等は、血中濃度に影響します。

新たに強いふるえ、ふらつき、ろれつの回りにくさ、意識のぼんやり感などがあれば、中毒の可能性もあるため速やかに受診してください。

「いつもの副作用」と自己判断しないことが大切です。

参考:リーマス電子添文 用量に関連する注意・相互作用・重大な副作用

バルプロ酸では肝機能や血液検査も確認する

バルプロ酸では、肝障害、血小板減少、高アンモニア血症などに注意します。

電子添文では特に開始後6か月間の定期的な肝機能検査、その後も継続中の検査が重視されています。

血中濃度だけで安全性を判断するものではありません。

普段と違う強い眠気や反応の鈍さ、繰り返す嘔吐、あざや出血の増加などは、次の診察まで待たず相談します。

他科の治療薬との飲み合わせもあるため、お薬手帳を共有してください。

参考:デパケン電子添文 重要な基本的注意・副作用

ラモトリギンはゆっくり増やし発疹を見逃さない

ラモトリギンは、重い皮膚障害のリスクを抑えるため、定められた少量から段階的に増量します。

バルプロ酸などの併用薬によって増量方法が変わるため、他の患者さんの量を参考にしてはいけません。

中断した後に、以前と同じ量を自己判断で再開することも避けます。

発疹が出た場合は直ちに受診してください。

発疹に発熱、目の充血、唇や口の中のただれなどを伴う場合は、服用を中止し、直ちに医療機関へ連絡・受診します。

採血結果が問題なくても、重い皮膚障害を否定できるわけではありません。

参考:ラミクタール電子添文 警告・用量に関連する注意

抗精神病薬は体重や血糖と身体の落ち着かなさを確認する

オランザピンやクエチアピンでは、食欲・体重・血糖の変化や眠気に注意します。

国内では、双極性障害の治療に用いるこれらの薬は糖尿病のある方、糖尿病の既往がある方には禁忌です。

血糖を指摘されたことがあれば、処方前に必ず伝えましょう。

これらの薬の服用中に、急にのどが渇く、水を多く飲む、尿が増えるなどの症状が出た場合は、服用を中断して直ちに受診するよう電子添文で注意されています。

参考:ジプレキサ電子添文 警告・禁忌ビプレッソ電子添文 警告・禁忌

ルラシドンやアリピプラゾールなどでは、「身体がそわそわして座っていられない」というアカシジアにも注意します。

不安や躁症状の悪化と似て感じられることがあるため、開始・増量の時期との関係を伝えてください。

アリピプラゾールでは、ギャンブルや買い物などの衝動が抑えにくくなる変化も相談が必要です。

参考:ラツーダ電子添文エビリファイ経口製剤電子添文

抗精神病薬の使用中に高熱、強い筋肉のこわばり、意識の変化がみられる場合も、通常予約を待たず受診します。

意識がおかしい、呼びかけに反応しにくいなど、差し迫った状態では119番などで救急医療につながってください。

服用方法と妊娠の希望も薬の選択に関わる

食事との間隔や他の薬との飲み合わせを確認する

薬によって食事の影響が異なります。

ルラシドンは食後に服用しますが、ビプレッソ徐放錠は食後2時間以上あけ、就寝前に服用する用法です。

「双極性障害の薬だから同じタイミングでよい」とは限りません。

徐放錠を割る・砕くなどの変更も、自己判断で行わないでください。

ルラシドンには、一部の抗菌薬や抗真菌薬など、併用できない薬があります。

他科の受診時や市販薬の購入時には、薬の名前を伝えます。

飲み忘れた際の対応は薬ごとに確認し、埋め合わせに2回分をまとめて飲まないようにしましょう。

参考:ラツーダ電子添文 用法・禁忌・相互作用ビプレッソ電子添文 用法・適用上の注意

眠気や注意力への影響だけでなく、薬自体に運転を避ける指示がある場合もあります。

自覚的に眠くないから安全と判断せず、運転の可否を医師・薬剤師に確認してください。

妊娠を考えている場合は妊娠前から相談する

妊娠の希望は、薬の選択を左右する大切な情報です。

特にバルプロ酸では、胎児の先天異常や出生後の発達への影響が問題になります。

妊娠していない時点から、代替薬や治療計画を相談しましょう。

参考:デパケン電子添文 妊婦・生殖能を有する者への注意

リチウムも妊娠中には慎重な判断が必要で、母体の血中濃度の変化や胎児・新生児への影響を含む管理が必要です。

授乳に関する扱いも薬ごとに異なります。

妊娠が分かっても、自己判断ですべての薬を中止せず、速やかに処方医へ連絡してください。

薬のリスクと中断による再発リスクを併せて検討し、必要に応じて産婦人科と連携します。

参考:リーマス電子添文 妊婦・授乳婦への注意

薬が効かないと感じたときに確認すること

効果は症状ごとに分けて振り返る

「効かない」という感覚には、落ち込みが残る、眠れるが日中動けない、躁状態は改善したが意欲が戻らないなど、さまざまな状態が含まれます。

薬を増やす前に、何が改善し、何が残っているかを整理することが役立ちます。

確認するのは、現在の病期、薬の量と服用期間、飲み忘れ、食事との関係、副作用、身体の病気や併用薬です。

少量から増やしている途中なのか、治療に必要な量で評価している段階なのかでも判断は変わります。

薬の種類や症状によって評価期間は異なるため、「何週間で何を確認するか」を診察で共有しましょう。

参考:日本うつ病学会ガイドライン 治療抵抗性の抑うつエピソードへの対応

診察では困っている場面と薬の変更時期を伝える

次のような情報をメモしておくと、短い診察でも相談しやすくなります。

  • 睡眠時間、起床時刻、気分、活動量がどう変わったか
  • 薬を開始・増量・変更した日と、実際に服用できている状況
  • 「午前の会議で眠る」「座っていられない」など副作用で困る場面
  • 以前に効いた薬、合わなかった薬、他科の薬や市販薬
  • 治療で優先したいことと、妊娠・授乳などの希望

眠気を「うつが悪いから」、落ち着かなさを「性格の問題」と決めつけず、薬との関係も含めて相談します。

治療の見直しでは、増量だけでなく、服用方法の確認、薬の変更、不要になった薬の整理などを検討することがあります。

強い副作用や明らかな悪化があるときは、効果を判定する予定日まで我慢する必要はありません。

自傷・自殺の具体的な計画がある、すでに大量に服薬したなどの差し迫った危険があれば、通常の予約を待たず119番などで救急医療につながってください。

薬の役割と安全性を確認しながら治療を続ける

双極性障害の薬物療法では、現在の症状と将来の再発予防を見据え、薬の効果、副作用、検査結果を合わせて判断します。

薬を続けることと、副作用を我慢し続けることは同じではありません。

「何のための薬か」「どんな変化で相談するか」を主治医と共有しましょう。

受診先を選ぶ際には、必要な採血や身体状態の確認を受けられる体制も大切です。

オンライン診療を利用する場合も、症状や検査の必要性に応じて対面診療を組み合わせます。

宮城県で双極性障害についてお悩みの方は、かもみーる心のクリニック仙台院でも相談が可能です。

オンラインでの相談をご希望の方は、下記から相談も可能です。

この記事のテーマを相談できる医師

よくあるご質問

双極性障害の薬は、一生飲み続ける必要がありますか?

双極性障害では、症状が落ち着いた後も再発予防のために長期的な服薬が必要になることがあります。ただし、同じ薬・同じ量を一生続けると決まっているわけではありません。再発歴や安定している期間、副作用などを踏まえて主治医と見直します。調子がよくても、自己判断で減薬・中止しないことが大切です。

双極性障害の症状が安定していても、定期的な採血は必要ですか?

服用している薬によっては、症状が安定していても採血が必要です。リチウムでは血中濃度や腎機能・甲状腺機能など、一部の抗精神病薬では血糖や脂質などを確認します。自覚症状だけでは分からない変化もあるため、検査の内容と間隔は、薬の種類や体調に応じて主治医と確認してください。

リチウムを飲んでいるとき、脱水に注意するのはなぜですか?

脱水になるとリチウムの血中濃度が上がり、中毒を起こしやすくなるためです。発熱・下痢・嘔吐があるときや、食事・水分が十分に取れないときは、早めに処方医へ連絡してください。強いふるえ、ふらつき、ろれつが回らない、意識がぼんやりするなどの症状があれば、速やかな受診が必要です。脱水予防のために極端に大量の水を飲む必要はなく、水分摂取について指示がある方は、その指示に従いましょう。

この記事の監修者

赤堀 将太郎

医療法人社団弘愛会理事長

赤堀 将太郎

こんにちは、赤堀将太郎と申します。 心療内科のクリニックに受診するまでに心理的なハードルが大きいかと思います。 そういった場合、「かもみーる」で病院に行くべきかどうかなど気軽にご相談ください。 オンラインで御対応いたします。 また現在、どうしても仕事がつらくて休職したいと思っているが病院に行くのを迷っている方に対して、場合によっては診断書を発行することも可能です。(オンライン診察となります) そういった場合も遠慮なくお申し付けください。

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