朝に憂鬱になるのはなぜ?気分が落ち込む原因・対処法・受診の目安を詳しく解説

更新日 2026年02月23日

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朝、目が覚めた途端に気分が重く、理由も分からないまま憂鬱さや不安感に包まれる…。

そんな状態が続くと、「自分が弱いのでは」「このまま毎日つらいのでは」と感じてしまう人も少なくありません。

朝に気分が落ち込みやすくなる背景には、ホルモンの分泌リズムや自律神経の働き、心理的なストレスなど、いくつかの要因が関係していることがあります。

一時的な不調で済む場合もあれば、心や体のサインとして注意が必要なケースもあります。

この記事では、朝に憂鬱になる理由を整理しながら、対処法や相談の目安を分かりやすく解説します。

朝起きると憂鬱になるのはよくある?

朝に気分が沈んだり、理由の分からない憂鬱さを感じたりすることは、珍しい状態ではありません。

朝は体内でコルチゾールというホルモンが分泌され、心身を活動モードへ切り替える時間帯です。

ただし、ストレスや疲労が蓄積していると、この変化に心が追いつかず、不安感や落ち込みとして表れることがあります。

一時的な体調や生活リズムの乱れが影響する場合もあり、必ずしも病気を意味するわけではありません

朝の憂鬱感はその他にもさまざまな要因で引き起こされることがあります。

症状が長く続く場合には、一人で抱え込まず受診や相談をすることが大切です。

なぜ?朝になると不安感が強くなる理由

朝の不安感は、心と体の状態が複雑に関係して生じると考えられています。

睡眠中に十分な回復が得られなかった場合や、起床時のホルモン変化に適応しにくい状態では、気持ちが不安定になりやすくなります。

また、前日のストレスや考えごとが整理されないまま残り、朝に一気に意識へ浮かび上がることもあります。原因は一つではなく、複数が重なっているケースも少なくありません。

ここでは、朝の憂鬱や不安感を引き起こす主な原因を紹介します。

ストレスなどの心理的要因

仕事や家庭、人間関係などのストレスは、朝の不安感と深く関係します

「今日も向き合わなければならない」という思いが、起床時に強調され、気分の落ち込みにつながることがあります。

特に、悩みを抱えたまま眠りにつくと、心が十分に休まらず、朝に不安や憂鬱さが現れることがあるでしょう。

自律神経とホルモンの影響

朝は自律神経が切り替わるタイミングで、体にとっては負担がかかりやすい時間帯です。

交感神経がうまく働かないと、動悸や不安感、落ち着かなさを感じることがあります。

さらに、体内時計を調節するメラトニンや、感情の安定や気分を明るくさせるホルモンであるセロトニンなどの分泌バランスが乱れると、気分の安定が保ちにくくなります。

起立性調節障害

起立性調節障害は、自律神経の働きが乱れることで、座った姿勢から立ち上がる際などに脳への血流が一時的に低下しやすくなる状態です。

小学校高学年から中学生にあたる思春期の子どもに多いとされますが、生活リズムの乱れや強いストレスを背景に、大人でも似た症状が見られることがあります。

主な症状は、朝起きられない、強い倦怠感、頭痛、めまい、立ちくらみ、腹痛などです。

身体の不調が続くことで、朝の不安感や気分の落ち込みにつながる場合もあります。

低血圧

低血圧の人は、朝に血流が十分に行き渡りにくく、頭が重い、体がだるいと感じやすくなります

こうした身体的な不快感が、気分の落ち込みや不安感として意識されることもあります。

急に立ち上がると症状が強まる場合があるため、起床時の動作をゆっくり行うよう工夫してみましょう。

慢性的な疲労や睡眠不足

睡眠時間が足りていても、眠りが浅い状態が続くと心身の回復が不十分になり、朝から疲労感や無力感が強くなって、気持ちが前向きになりにくくなります。

慢性的な疲労は気力低下や絶望感や無力感にもつながり、朝の不安感や憂鬱さを助長する要因と考えられています。

うつ・不安障害で見られる日内変動

うつ病や不安障害では、朝に症状が強く出て、夕方以降にやや和らぐ『日内変動』が見られることがあります。

朝の強い憂鬱感や不安感が毎日続く場合、気合や工夫だけでは改善しにくいこともあります。

こうした傾向に気づいたときは、心の状態を専門家に相談することが大切です。

朝の憂鬱が毎日続く場合に考えられる精神疾患

朝の憂鬱感や絶望感が一時的ではなく、毎日のように続いている場合、心の不調が関係している可能性も考えられます。

ここでは、朝の不調と関連しやすい代表的な疾患について、特徴を紹介します。

うつ病

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が長期間続く病気です。

うつ病では、朝に症状が強く現れ、時間の経過とともにやや軽くなる日内変動が見られることがあります。

寝起きに強い憂鬱感や絶望感があり、身支度や外出に大きな負担を感じる場合も少なくありません。

気分の落ち込みに加え、意欲の低下や集中力の低下、食欲や睡眠の変化が続く場合は、早めに専門家へ相談することが大切です。

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適応障害

適応障害は、特定のストレスに対して心身の反応が強く出る状態です。

仕事や学校、人間関係などの負担が続くと、「朝になると気分が重くなる」「考えるだけでつらい」といった症状が現れることがあります。

原因となる環境から離れると症状が和らぐ点が特徴で、カウンセリングなどを通じて、ストレスとの向き合い方を整理することが回復につながる場合があります。

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睡眠障害

睡眠障害は、眠りの質や時間が十分でない状態が続くことで、朝の疲労感や憂鬱感が強まりやすくなる不調です。

代表的なものには、以下のような種類があります。

疾患

特徴

不眠症

寝つきにくい、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうなどの状態。睡眠が浅くなり、起床時に強い疲労感や焦燥感を覚えることがある

過眠症

睡眠時間を確保していても、日中に強い眠気が続く状態。朝から頭がぼんやりし、気力が出にくいと感じることがある

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が止まる状態を繰り返し、熟睡感が得られにくくなる。朝の倦怠感や集中力の低下につながりやすい

これらはストレスや生活習慣の影響を受けやすく、症状が続く場合は医師に相談しましょう。

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自律神経失調症

自律神経失調症では、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、心身にさまざまな不調が現れます

めまいや頭痛、倦怠感といった身体症状に加え、不安感や落ち込みが同時に出ることも特徴です。

特に疲労やストレスが蓄積していると、朝の切り替えが難しくなり、不安感が強まる傾向があります。

生活リズムの見直しと併せ、医療機関への相談も検討されます。

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朝に憂鬱を感じる場合の受診目安と診療科

朝の憂鬱感や不安感は、誰にでも一時的に起こることがあります。

しかし、その状態が長引いたり、生活に影響を及ぼし始めたりしている場合は、心や体からの重要なサインであるかもしれません。

ここでは、様子を見てもよい不調と専門家への相談を考えたい不調の違いや、受診の目安、相談先の選び方について解説します。

受診すべきか悩んだ時のセルフチェック

朝に気分が沈んだり、やる気が出なかったりすること自体は珍しいことではありません。

睡眠不足や疲労、ストレスが重なった時には、一時的に心身の調子が落ちることもあります。

一方で、以下のような特徴が見られる場合は、単なる一時的な不調ではなく、専門的なサポートを検討したほうがよい状態と考えられます。

病院に行くほどなのかわからないと迷ったら、以下の項目を目安に、ご自身の状態を振り返ってみてください。

  • 朝の不調が2週間以上続いている
  • 仕事や家事、学校などに支障が出ている
  • 不安感や悲しさがはっきりした理由なく強くなる
  • 「この状態がずっと続くのではないか」と感じることが増えた

これらに複数当てはまる場合、心身の負担が限界に近づいている可能性があります。

「まだ我慢できるから」「気のせいかもしれない」と無理に耐え続けるのではなく、早めに専門家に相談してみましょう。

どこを受診すべき?

朝の憂鬱感や不安感について相談できる窓口はいくつかあります

状態や不安の強さに応じて、選択肢を知っておくことが大切です。

相談先

特徴

心療内科

ストレスや心理的要因が関係する体調不良を中心に診療

精神科

うつ病や不安障害など、精神疾患の診断・治療に対応

自治体の相談窓口

匿名相談が可能な場合もあり、受診前の相談先として利用できる

オンライン診療・

オンラインカウンセリング

自宅から専門家に相談でき、通院が難しい人にも向いている

「どこに行けばいいかわからない」という段階でも問題ないので、利用しやすいところで相談してみましょう。

オンラインカウンセリングという選択肢

朝の不調が強い人ほど、「病院に行くこと自体」が大きな負担になることがあります。

身支度をして外出することや、待合室で過ごす時間がつらいと感じる方も少なくありません。

オンラインカウンセリングであれば、以下のようなメリットがあります

  • 自宅から相談できるため通院のハードルが低い
  • 朝のつらい時間帯でも無理なく利用しやすい
  • 薬の必要性も含めて専門家に相談できる
  • 「診断を受けるほどではないかも」という段階でも利用できる

「病気かどうかをはっきりさせたいわけではない」「まずは話を聞いてほしい」という気持ちで相談しても問題ありません。

早めに言葉にすることで、状態の悪化を防げることもあります。

朝の憂鬱の改善に役立つセルフケア

朝の憂鬱感や不安感は、生活習慣や自律神経の乱れが影響していることが少なくありません。

そのため、日常の過ごし方を少しずつ整えていくことで、朝のつらさが和らぐ可能性があります。

ここでは、今日から取り入れやすいセルフケアを中心に、朝の憂鬱の改善に役立つ方法を紹介します。

朝のルーティンを作る

朝の動作を毎回考えながら行うのは、気分が落ち込んでいるときほど大きな負担になります。

そこでおすすめなのが、朝の行動を決まった流れとしてルーティン化することです。

例えば、以下のようなルーティンを作り、考えなくても自然に体が動く流れを作っておくことで、心理的な抵抗感を減らせます。

  • 起きたらカーテンを開ける
  • コップ一杯の水を飲む
  • 軽く体を伸ばす
  • 何か一口でも朝食をとる

ルーティンは完璧である必要はありません。

「できたらOK」「途中まででもOK」とハードルを下げることが、継続のポイントです。

生活リズムを整える

不規則な生活が続くと体内時計が乱れ、朝に強い憂鬱感や不安感が出やすくなります。

生活リズムを整えることは、朝の不調を改善する基本的なセルフケアの一つです。

まずは、寝る時間と起きる時間をできるだけ一定にすることを意識しましょう。

朝起きたら日光を浴びることで、脳内でセロトニンの分泌が促進され、気分が安定しやすくなります。

また、起床後1時間以内に食事をとることで体が活動モードに切り替わり、朝のだるさや気分の落ち込みが和らぐこともあります。

休日も極端に寝すぎず、平日と大きくズレない生活を心がけることが大切です。

睡眠環境を整える

朝の憂鬱感が強い背景には、睡眠の質の低下が隠れていることがあります。

眠りが浅い状態が続くと、脳と体が十分に休まらず、目覚めたときに不安や倦怠感を感じやすくなります。

良い睡眠のためには、以下のような点を意識しましょう

  • 就寝3時間前までに食事を済ませる
  • 寝る前はスマホやパソコンを控える
  • 就寝2時間前に入浴して体を温める
  • 寝室の温度・湿度・明るさ・音を整える

すべてを一度に行う必要はなく、できることから少しずつ整えていくことが大切です。

起床後に水を飲む

起床後に水を飲むことは、朝の憂鬱感を軽減するシンプルで効果的な習慣です。

睡眠中は汗や呼吸によって水分が失われ、起床時は軽い脱水状態になっています。

そのままでは血流が悪くなり、頭がぼんやりしたり、気分が沈んだりしやすくなりますが、水を飲むことで体内の水分バランスが整い、脳や体が目覚めやすくなります

冷たい水が苦手な場合は、常温の水や白湯でも問題ありません。

朝に軽い運動をする

朝の憂鬱感を和らげるためには、軽く体を動かすことも有効です。

ウォーキングやストレッチなど、リズムよく体を動かすことで、脳内でセロトニンが分泌され、気分が前向きになりやすくなります

  • 軽いストレッチ
  • 深呼吸をしながら体を伸ばす
  • 5〜15分ほどの散歩

上記のような軽い運動でも十分効果が期待できます。

毎日続けられることを意識し、無理のない範囲で取り入れていきましょう。

継続することで、自律神経のバランスが整い、朝の不安や憂鬱を感じにくい状態につながります。

朝から憂鬱になるのがつらい時は早めに相談を

朝に憂鬱さや不安感を覚える背景には、生活リズムやホルモン、自律神経、心理的ストレスなど、さまざまな要因が関わっています。

多くは一時的な不調として現れますが、毎日続いたり、生活に支障が出たりする場合は、無理に一人で抱え込まないことが大切です。

セルフケアで和らぐケースもありますが、「つらさが続いている」「理由の分からない不安が強い」と感じた時は、相談することも選択肢になります。

かもみーる』は医師監修のオンラインカウンセリングです。

通院のハードルが高いと感じている方でも、オンラインで自宅から相談ができ、医師による診察では診断書の発行も可能です。

少しでも楽になるための手段を、今の自分に合った形で選んでいきましょう。

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