精神疾患で顔つき・目つきは変わる?うつ病・適応障害・統合失調症などで変化を解説

投稿日 2026年06月01日

メンタルヘルス
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「最近、顔つきが変わった気がする」「病んでる目つきだと言われた」など、顔つきの変化を指摘されると、もしかして病気かもしれないと不安になってしまうものです。

または、周囲の家族や友人の表情や言動の変化を見て、心配している方もいるでしょう。

うつ病や適応障害、統合失調症といった精神疾患では、顔つきや目つきに変化が見られることがあります。

この記事では、精神疾患で見られる顔つき・目つきの変化、表情以外の変化などについて解説します。

周囲の人の変化に気付いたときに取るべき行動についても解説しますので、早期の適切な対応につなげるためにも、記事をチェックしてみてください。

精神疾患では顔つき・目つきが変わることがある

精神疾患では、身体や心にさまざまな症状が現れるだけでなく、表情の変化(顔つきや目つき)が現れることが少なくありません。

心の不調が表情や目の印象に影響を与えることで、「顔つきが変わった」「いつもと目つきが違う」と感じることがあります。

うつ病では意欲や感情の動きが低下し、表情筋の動きが乏しくなる傾向があり、早稲田大学人間科学学術院の研究でも、抑うつ傾向を持つ若年層は、顔の表情について「豊か」「親しみやすい」「自然」と感じられにくかったといいます。

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顔つきに変化が起こる理由

顔つきが変わったように見えるのは、主に以下のような理由が考えられます。

  • 表情筋の緊張
  • 睡眠障害による疲労や目のクマ
  • 食欲低下による体重減少
  • 顔色の変化
  • 肌荒れ
  • 精神症状による意欲低下
  • 服用中の薬の影響 など

精神疾患は心や身体にさまざまな影響を与えるため、その負担が顔つきや目つきに反映されるケースは少なくありません。

また、薬を服用中の場合は、副作用として表情の変化が起こることもあります。

疾患によって症状の現れ方は異なる

精神疾患による変化というと、落ち込んだ顔つきや感情表現の乏しさをイメージすることが多いかもしれませんが、疾患によって症状の現れ方は異なります。

例えば、双極性障害(躁うつ病)の躁状態では、むしろ非常に活動的・精力的で元気に見えることが特徴です。

躁状態では、以下のような症状が見られることがあります。

  • 表情豊かで感情表現が豊かになる
  • ギラギラした目つきになる、目つきが鋭くなる
  • キョロキョロしている
  • 自信に満ちた顔つきになる
  • 常に笑っていたり、ニヤニヤして見える
  • 顔が紅潮し、赤くなることがある

精神疾患によって表情や行動に変化が起こることはあるものの、外見上の変化だけで病気か、病気ではないかを判断することは困難です。

また、あくまで典型例であり、すべての人に同じ変化が起こるわけではありません。

「最近様子がおかしいな」「ずっと無表情の状態が続いている」など、気になる変化があった場合は、早めに専門家への相談を検討しましょう。

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身体疾患が原因となっているケースもある

精神疾患だけでなく、以下のような病気が原因で、顔のこわばり・歪み・ぎこちなさ・表情の乏しさ・けいれんなどが起こるケースもあります。

  • 顔面けいれん
  • 三叉神経痛
  • 顔面神経麻痺
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、甲状腺機能低下症
  • アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)
  • 重症筋無力症
  • 強皮症
  • パーキンソン病
  • 破傷風(はしょうふう)

精神疾患にせよ身体疾患にせよ、表情の変化だけでは診断はできないため、医師の診察を受けることが大切です。

精神疾患で起こることがある顔つき・目つきの変化

ここでは、うつ病・適応障害・統合失調症などで見られる表情の変化について解説します。

なお、あくまで一部のケースで見られる傾向であり、顔つきだけで診断はできません。

自己判断せず、精神科や心療内科で医師やカウンセラーといった専門家に相談することが大切です。

目がうつろになる

「目がうつろ」「生気がない」などと表現される状態は、目に力がなく、焦点が合わないように見える状態を指すことが多いです。

一般的には「目が死んでる」「目に輝きがない」などと表現されることもあります。

うつ病では意欲や集中力の低下が起こり、物事への関心が弱まるため、視線が定まらずぼんやりした印象になることがあります。

また、適応障害でも、疲労感や無力感から、目がうつろになることがあります。

無表情になる・感情表現が乏しくなる

抑うつや意欲低下によって、表情の変化が少なくなることがあります。

また、統合失調症では「感情鈍麻(感情の平板化)」が見られることがあります。

「感情鈍麻(感情の平板化)」とは、喜びや悲しみといった感情が湧きにくくなり、表情や感情表現が乏しくなる陰性症状のことです。

目線が下がる・うつむきがちになる

うつ病では、自己肯定感や自分に対する自信、意欲が低下することで、目線が下がりがちになる傾向にあるとされています。

性格や一時的なストレスでもうつむきがちになることはありますが、長期間続いている場合や、急に変化が見られた場合は注意が必要です。

口角が下がる・老けて見える

気分の落ち込みや慢性的なストレスが続くと、表情筋の動きの低下や顔の筋肉の緊張、意欲低下などにより、口角が下がることがあります。

口角が下がることで「老けて見える」「疲れて見える」「怒っているように見える」など、顔の印象が変化することがあります。

ぼんやりした目つきになる

精神的なエネルギーが低下することで、ぼんやりした目つきになることもあります。

また、うつ状態では集中力や思考力が低下し、周囲への反応に鈍くなるため、ぼんやりした印象につながることがあります。

視線が定まらない・目が合わない

目が合いにくくなる、視点が定まらないなども、精神疾患で見られる変化の一つです。

  • 自己評価の低下からうつむきがちになり目が合わない(うつ病)
  • 周囲からの目が気になり目が合わない(社交不安障害、視線恐怖症)
  • 被害妄想や注意散漫により落ち着きのない目の動きをする(統合失調症)

例えば、上記のようなケースです。

精神疾患とは異なりますが、発達障害でも同様の傾向が見られることがあります。

顔つき・目つき以外で見られる精神疾患による変化

顔つきや目つき以外にも、行動や話し方、生活態度の変化が見られることがあります。

表情だけでなく、行動や身体に現れる変化にも目を向けてみましょう。

ここでは、顔つき・目つき以外で見られる精神疾患による変化について詳しく解説します。

刺激に対する反応が鈍くなる・話すスピードが遅くなる

うつ状態では思考や身体の動きが全体的にゆっくりになる「精神運動制止」と呼ばれる症状がみられることがあります。

呼びかけへの反応が遅れたり、会話のテンポが遅くなったりしますが、本人は決して怠けているわけではなく、脳の働きが低下していることが原因と考えられています。

声が小さくなる

精神運動制止や意欲低下、抑うつ気分などから、「声が小さくなる」「声が震える」といった症状が見られることもあります。

以前より声量が落ちたり、聞き返されることが増えた場合は、声の変化と合わせて気分の落ち込みや睡眠障害など他の症状が出ていないか確認してみましょう。

服装や身だしなみに気を配らなくなる

うつ病や適応障害、統合失調症などでは、身だしなみに気を配る余裕がなくなり、以前より服装が乱れたり、清潔感が保てなくなったりすることがあります。

肌荒れや無精ヒゲ、髪型の乱れ、女性の場合はメイクの乱れとして現れることもあります。

これはだらしなさではなく、意欲低下や精神運動制止の影響が考えられる症状です。

食欲が変化する

食欲の変化も、精神疾患でよく見られるものの一つです。

うつ病では食欲が低下して食事量が減る場合もあれば、反対に過食傾向が強まる場合もあります。

体重の増減が起こると、外見の印象にも影響します。

睡眠が変化する

睡眠の変化も、精神疾患の症状としてよく見られます。

寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めてしまうといった不眠症状のほか、寝すぎてしまう過眠傾向が出ることもあります。

睡眠障害は日常生活に支障をきたしてしまうだけでなく、精神疾患の症状を悪化させるリスクがあり、我慢せず早めに対処することが大切です。

集中力や注意力が低下する

うつ病では、集中力や注意力が低下し、物事に集中できない、作業効率が落ちる、簡単な判断に時間がかかるといった症状が起こることがあります。

これは脳の情報処理機能が低下していることが背景にあり、仕事や勉強でミスが増えたり、読書や会話に集中できなくなったりしている場合は注意が必要です。

遅刻や欠勤が増える

遅刻や欠勤の増加は単なる怠けや意欲不足と誤解されがちですが、背景に心の不調が隠れているケースも少なくありません。

これまで問題なく出勤・通学できていた人が、遅刻や欠勤を繰り返すようになり、それが長期間続く場合は、一度専門家への相談を検討しましょう。

周囲の人の顔つき・目つきの変化に気付いたらどうする?

家族や友人、同僚の顔つきや目つきの変化に気づいたとき、「もしかして精神疾患では」と不安になることもあるでしょう。

早い段階で適切に関わることで、重症化を防げる場合があります。

ここでは、周囲の人ができることについて解説しますので、参考にしてみてください。

本人と話してみる

本人と話せそうであれば、まずは一度会話をしてみましょう。

責めたり問い詰めたりせず、安心できる雰囲気で声をかけることが大切です。

いきなり「最近顔つき・目つきがおかしいよ」など直接的に伝えるのは避け、まずは何気ない日常会話から始めると、自然に悩みや不安を聞き出しやすいでしょう。

このとき、本人がつらさを認めることもあれば、「大丈夫」「そんなことはない」と否定するパターンも考えられます。

もしもつらさを認めない場合は、無理に答えを引き出そうとしたり、「早く受診した方がいい」と無理強いしないことが大切です。

継続的に気にかける姿勢を取りつつ、良くならない場合や悪化した場合は、専門家への相談も視野に入れましょう。

専門家に相談する

「もしかしたら自分はうつ病?」「家族が統合失調症かもしれない」と思ったり、病気とまでは断定できないものの、不調が続く場合は、早めに精神科や心療内科などの専門機関への相談を検討しましょう。

受診に抵抗がある場合は、地域の相談窓口や、まずはかかりつけ医に相談する方法もあります。

実際の病院に足を運ぶのに抵抗があれば、オンライン診療を活用して、自宅から相談するのも選択肢の一つです。

早期に専門家が関わることで、悪化する前に適切な治療や支援につなげられる可能性が高まります。

周囲の人に受診を促す場合は、無理に受診を強要するのではなく、選択肢として情報を伝えてみるといいでしょう。

顔つきや目つきの変化がある場合は相談を検討しよう

うつ病や適応障害、統合失調症などの精神疾患では、顔つきや目つきに変化が見られることがあります。

これらの変化は、気分の落ち込みや意欲低下、睡眠障害などが積み重なった結果として現れるものであることが多く、見た目だけで病気を断定することはできませんが、受診を検討する目安の一つになります。

顔つき・目つきの変化が続く、人が変わってしまったように大きな変化が見られるといった場合は、早めに専門家へ相談しましょう。

仙台駅から徒歩1分の精神科・心療内科『かもみーる心のクリニック仙台院』では、対面診察・オンライン診療の両方に対応しています。

顔つきや目つきの変化に不安を感じたときは、一人で抱え込まず、一度お気軽にご相談ください。

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